妊婦のお友達から久しぶりに電話がかかってきてだしのとり方を教えて欲しいと。妊娠高血圧症の恐れがあり、病院の先生に顆粒出汁やだしの素にはお塩が入っているものが多いので、昆布とかつおでお出しをとり減塩生活を勧められたそうです。
だしをとることは体に良いことは何となく分かっていましたが、「だしをとること=塩分を抑えられる」という事についてはあまり意識したことがありませんでした。改めて調べたところ、昆布やかつおでおだしをとることで、だしの素などに含まれている塩分を抑えられるだけでなく、だしがしっかりきいている事で塩分の多い醤油や調味料の量を減らすことが出来、妊婦さんをはじめ子供から大人までの肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病予防に役立つそうです。
2010 年 4 月 厚生労働省より 5 年ぶりに改訂された「日本人の食事摂取基準」では、一日あたりのナトリウム ( 食塩相当量 ) 摂取量の目標値が、男性は 10g 未満から 9g 未満に、女性は 8g 未満から 7.5g 未満へと変更されました。日本人は、醤油を好みますし、よく食べますからどうしても塩分が多くなってしまっているようです。実際、あまりお塩が聞いてないとどこか物足りなさを感じますしね!
日本人の平均食塩摂取量( 2010 年 4 月の時点)は、約 11g 。多くの人が塩分をとり過ぎてしまっている傾向あるようです。(注※食塩による血圧上昇との関係には個人差があります。)
子供も大人も塩分の多い濃い味に慣れてしまうと、薄味では物足りなくなります。濃い味はよく噛まなくても味がわかるので、早食いにもつながり、小・中学生でも肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病になってしまう危険性もあります。実際、ハンバーガーなどって味が濃くってとっても美味しいですよね!私もたまに食べるとくせになりそうになります。たとえばグラタンなどの洋食と香りの良いだしの効いたお味噌汁を一緒に食べたとすると、どうしても洋食の濃い味に繊細なおだしの効いた和食は美味しさが感じづらくなり、どこか物足りなさを感じてしまいます。濃い味の魔力はすごいですから、子供もくせになるはずですよね!
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「毎日薄味の和食だけでハンバーガーなどはやめましょう!」という必要もないと思います。ご家族の健康のためにも日頃から薄味を心がけ、和食を多くとることを心がけて頂く毎日の積み重ねで家族の健康が守れるのではないかと思います。子供さんも味の濃いものばかりを食べていると、肥満につながるばかりでなく素材を生かした薄味の良さが分からない味の分からない子に育ってしまいます。 実際数年前のフジテレビ”トクダネ”でおだしの入っていないお味噌汁と入っているものを子供たちが比較したところ、前者のほうが美味しいという子供たちが多くいました。本物の味が分かる子に育てるためにもお出しをしっかりとることはとても重要なんです!
赤ちゃんにとってもだしは欠かせません。おっぱいと同じ成分のうま味成分、グルタミン酸が含まれています。離乳食のだしは、最初は昆布のみ、徐々に昆布とかつおの出しで徐々に味をつけていきます。赤ちゃんの舌は大人の 2 倍も感じ取れるそうなので最初から濃い味のものをあげてしまうと、薄味のものを好まなくなってしまうようです。この時期の食事もとても大切です。この時期は化学 ( うまみ ) 調味料などの入っていない安心・安全の自然素材のやさしいだしをとってあげてほしいと思います。
きちんと出汁をとった自然素材のだしで
完全無添加、安心・安全離乳食
「だし」で旨みをつけたお料理はお塩やお砂糖などを控え味付けを薄めにすることができ、カロリー・塩分を抑えることができます。なによりも化学(うまみ)調味料など使用していない無添加の自然素材ですがから、安心の食材です。
(※参照 厚生労働省HP http://www. mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kouketuatu/meal.html)
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